ライオンキング観劇から感じた、ミュージカルと日常へのパワーに関する私観

ミュージカルや舞台などの生の表現に、もっと気軽に触れられ、
生活の一部になるくらいに定着すると、日常の彩りがますます鮮やかになって、
そこから素敵なものであったり、ことであったりが増えて広がってゆく可能性が大きいという思いにたどり着いた。

 

ミュージカルの王様と言われている「ライオンキング」を観てきた。
大切な友人がチケットを取ってくれたおかげで、最前席で観させていただいた。

最前席だからという事を抜きにしても、迫力が凄かった。
音の迫力もさることながら、役者さんの生命力の強さや表現力の凄まじさが特に印象に残った。
主要な役どころの方からも、いわゆる役名のない登場人物とされているアンサンブルと呼ばれる方からもそれらを感じた。

 

実はこの観劇の時期、仕事などで歯車が噛み合わない事が多く、
苦しい時間を過ごし、外見よりも中身がぐじゃぐじゃの状態になっていた。
突然涙をこぼしたり、急に集中力がプツッと切れたり、
次の作業への気持ちの切り替えがうまく出来なかったりなど、
それらが押し寄せてきてしまい、破裂の手前まで来てしまっていた。

所々の場面で号泣したし、登場人物に自分を重ねる場面があって、
作品の中にどんどんと引き込まれていって、
気が付いたら力が充填されていくのとともに、
自分自身がオーバーホールされていくのを感じた。

劇場に向かう最中と、劇場から出た後では、全く見える世界が違っていた。
前向きな気持ちを持って、力が漲って、未来を求めていく道を思い出す事が出来た。

 

劇場は前の方の席と学生さんの団体の席は埋まってたけど、
超満員と呼べるような感じではなかった。

率直に「これだけ熱量のある生の表現に触れてくれる人が、もっと増えて欲しい」と思った。

人それぞれ、好きなものや考え方などが違うし、それは当たり前。
その上で、
「一回劇場に足を運んで、触れてみて欲しい」と思った。

「ミュージカルは敷居が高いし、馴染めないんじゃない?」
そういうイメージを抱いている人もいると思う。
というか、自分がそうだった。

それを変える大きなキッカケをくれたのが、今回一緒に観劇に行って、
チケットも一緒に取ってくれた大切な友人だ。
その彼女がCATSの話をしてくれて、すごく興味を持ち、
チケットを取ってもらって、2015年の11月に初観劇した。

号泣した。
大切なシーンで歌われる「メモリー」という歌が、ストーリーと混ざり合って、
すごく鮮烈に自分の中で残った。

その日を皮切りに3回CATSを観劇出来て、幸せな時間をその度に味わえた。

その次に上演されていた「ウィキッド」はタイミングが合わなくて足を運べず…。

今回一年ぶりに観劇をして、また観に行きたいと強く思っている。

チケットに関しては、席によっては3240円からあり、
服装もドレスコードがあるわけではないので、カジュアルで問題はない。
今回のライオンキングの場合は2部構成となっており、間に休憩もあるので、
集中力を保ったままで作品に入る事ができる。

初めてミュージカルを観る人であっても、スッと入りやすいと思う。

その上で、気に入って何回も見に行ったり、
他の作品も見に行くようになったりと広がって行く事間違いなしだと思う。

もともと音楽が好きで、ライブハウスやフェスに行く機会も多い自分ではあるが、
音楽のライブともまた違う高揚感と充実感がある。

今回こういう文章を書いているのも、このライオンキングを観劇して、
その中で自分がこういう文章を書いて、ミュージカルを観に行って楽しむ人が増えてくれたら良いなという事が大きい。

そういう形で発信して行く事で、こういう「楽しい」と思えることがあるという事を、
知ってもらえる事で一個選択肢に入れてもらって、体感するキッカケになったら良いなという事と、
こういうたくさんの「楽しい」を楽しむ人が増えて、拡がっていったら、
日常を進んで行くためのパワーを補充できるし、
パワーを補充できる事で、場合によっては周りの他の人に分けていって、
それが広がって行く事で、見える景色や日常を心地良いものに変えていけるのではと改めて感じた。
北海道では札幌の四季劇場で上演しているので、是非一度足を運んでいただきたいなと思います。

私は、夏フェスが終わった秋にまた観に行きます。